あいさつと研究内容

2012年4月からはじまった寄附講座が5年を終えようとしています。2016年1月から私が教室の准教授になりましたが、教室側の配慮で研究・指導に打ち込むことが出来ています。有り難いことです。

 昨年は、5年間の集大成とも言える研究成果を世に出すことが出来ました。私が責任著者として出す初めての神経回路の仕事でしたので、どこに出しても新参者として厳しい洗礼を受けました。ラボの総力をあげて、そして私達を支えてくれる共同研究者の助けもあって、投稿当初よりも強い論文を仕上げることが出来ました。これはPIとしての醍醐味でしょう。

 この5年を振り返ってみますと、よくもこんなに成長したものだと驚かされます。私も成長しました。ラボメンバーも成長しました。ラボそのものも成長しました。自分なりに過去を分析してみますと、一つは各個人が研究を楽しんでいることが挙げられます。ラボのモットーにも掲げていますが、研究を楽しむことを義務づけています。二つ目の要因は、利他の精神でしょうか。今時の研究は、一人で全部をこなすことは不可能ですから、どんなに粋がっても必ずどこかで誰かの世話になります。この時に気持ちよく手伝ってもらえるようにするには、日頃の利他が大事です。ラボメンバーは理解できるでしょう。この2つの逆を考えるともっとよく分かります。研究を嫌々行い、そのくせ自分のためにしか力を割かない。こんなメンバーが一人いるだけで、蟻の一穴となり、伝染し、ラボの生産性が激減します。今はメンバー全員が研究を楽しみ、全員が利他の精神にあふれている。素晴らしいことです。

 情動の制御と治療学研究と銘打ったこのラボは残すところあと1年です。昨年から密にお付き合いさせてもらっている満倉靖恵先生の力を借りて、マウスで行う情動研究の新しい形を提案したいです。高田さんに牽引してもらっているマウスfMRI、opto-fMRI、Ca-fMRIも情動研究に関わってくるでしょう。めきめき力をつけてきた吉田君が、地上で吉田君しか出来ない工夫で研究を推し進めるでしょう。あと半年で移動する木村さんも直前まで大暴れするでしょう。ここに挙げた以外の隠し球とも言えるメンバーもそれぞれ躍動するでしょう。

 きっと素晴らしい一年を迎えられると思います。精神神経科の皆さんに、資金を出して下さっている企業の皆さんに心から感謝し、有り難い研究生活をエンジョイします。





あいさつの最後に変わらぬ研究室運営のモットーを3つ。

1. Beauty is truth.

2. 研究は楽しくなければならない。楽しくない研究はするな。

3. 共同研究者から学ぶ。



2017.1.4



おまけ 2016年のラボ10大ニュース



1. D2-DTA論文アクセプト

2. みゆきさんご懐妊

3. 満倉靖恵先生と知り合えた

4. 木村学振ダブルゲット、Harvard留学決定

5. MHVでマウス壊滅

6. 吉田君が頼もしくなった

7. 不調者続出

8. 野村達次賞受賞

9. Karl Deisserothがラボに来た

10. 慶應立科山荘で幸福脳

 

過去のあいさつ(2016年)

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